内容説明
激動の明治初期を中心に約10年、地域指導者により全国相次いで発せられた就学告諭は、世界史上の奇蹟と評される明治維新の一翼をなす、空前絶後の学問・学校勧奨現象だった。約400に上る大規模な「告諭」収集の下、地域独自の論理を踏まえたその多様性と、中央政府による「学制布告書」との性格の異同等を精緻に分析・考察した本書は、従来の教育史研究の欠を埋める貴重な労作であり、三世代18名の共同研究の成果である。
目次
序章 就学告諭研究の課題と方法
第1章 就学告諭と学制布告書
第2章 就学告諭にみられる学校構想
第3章 就学勧奨の論理―就学告諭の視角別分析
第4章 就学告諭の地域的事例研究
終章 本研究の総括と今後の課題
著者等紹介
荒井明夫[アライアキオ]
東京大学大学院博士課程単位取得退学。大東文化大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。