内容説明
「どうしていそぐ」「いそいでどこいく」「ひっぱらないで」「おさないで」―きこえていますか?この子の声、あの人の声、わたしの声…。この絵本には、いまを生きるわたしたちがつい忘れがちな、とても大切なメッセージがつまっています。となりにいるお子さん、大切に思うひと、そしてこの本を手にする皆さん自身の心の声でもあります。この声に耳をふさぐことなく、しっかり耳をかたむけてみてください。自分が自分のところに戻ってくる、そんな感じがするはずです。
著者等紹介
益田ミリ[マスダミリ]
1969年大阪生まれ。イラストレーター
平澤一平[ヒラサワイッペイ]
1967年秋田生まれ。イラストレーター。中央美術学園卒業。東京ガスカレンダーコンペグランプリ受賞。第9回イラストレーション誌チョイス大賞にて大賞受賞。TIS第1回公募大賞受賞。本や広告の挿画・装画、カタログ、プロモーションビデオのイラストレーションなど幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
58
ミリさんらしい絵本。つい言ってしまう。言わなくても心では言っている。そんな思いを敏感に悟ってオロオロしてしまうような強くない人への優しさに溢れていました。私には子どもがいないので、言ったことはありませんが、長い人生、何度心で「早くして、なんですぐやらないの」と思ったことでしょう。口に出さなくても、きっと相手には聞こえていたのでしょう。反省。2022/07/07
☆ぴよこ☆ 「クリスマスに絵本を贈ろう・絵本を読もう」「【読メ絵本部】」
49
小さい子向けの本に思えるが、小さい子には表面のみの受け止めになるだろう。本当は親に読んでもらいたい本。つい言ってしまいがちな「はやく」って言葉。でも、子どもは子どもの時間が流れている。こんな気持ちでいるんだよ。と。2015/02/19
けんとまん1007
49
みんな違ってみんないい。いやいや、違うからこそいい。と、思いつつ、ついつい言われているほうが多いように思うなあ~、やっぱり職場や社会ではそうなんだよなあ~。ただ、こんな気持ちを持つことは、とても大切だだなと思う。そうそう、自分の子どもたちにはどうだろうか?たまに言うこともあったし、これからもあるだろうが、まあ、一般的に考えると、あんまり言わないほうになっていると思う。そういう面では、子どもたちに救われているのかもしれない。2012/06/16
しゅわ
46
【図書館】統計をとったわけじゃないけど…小学生がいるご家庭で朝、一番使われている言葉は「はやく」だと聞いたことがあり…まさに毎朝 チビに投げつけてる言葉だったのでドキリとしました。そんな時、益田ミリさんがこんなタイトルの絵本を出されていると知り、思わず借りてきてみました。う~ん、耳が痛すぎる。ファンとしては絵もミリさんじゃなくて残念でしたが、平澤さんの絵も味があってよいです。絵や文章も平易で子供向けに見えるけど、内容はけっこう哲学的で大人向けの絵本かもしれません。2013/10/05
かおりんご
39
絵本。0才から100才までおすすめって言うのがわかる!みんなちがってみんないい。ですね。2014/05/03