内容説明
おばあちゃんとスイミングの帰りにマーメイドのおねえさんたちと出会ったジュリアン。きれいな髪、きらめくドレス、とびきりすてきな笑顔。そしてジュリアンは、おばあちゃんにうちあける。「ぼくもマーメイドなんだ」いえにかえったジュリアンが、さっそくしたこととは?おばあちゃんが、ジュリアンにかけた言葉とは?
著者等紹介
ラブ,ジェシカ[ラブ,ジェシカ] [Love,Jessica]
ニューヨーク、ブルックリン在住。芸術家の両親のもと、南カリフォルニアで育つ。小さいころから絵を描いたり物語を作るのが好きだった。カリフォルニア大学サンタクルーズ校で版画制作とイラストレーションを学んだのち、演劇を学ぶためにジュリアード・スクールへ進む。ニューヨークの舞台に13年立つなかで絵本制作をはじめた。デビュー作の『ジュリアンはマーメイド』で、ストーン・ウォール賞、ボローニャラガッツィ賞オペラプリマ部門受賞など、数々の賞に選ばれる
横山和江[ヨコヤマカズエ]
埼玉県生まれ。やまねこ翻訳クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mii22.
65
【娘の本棚】LGBTをテーマにしているらしいが、あまり意識しなかった。それよりも美しい色彩で描かれた絵に魅了された。おばあちゃんとプールへ行った帰り道、マーメードの格好をしたお洒落な女性たちをみて、自分もマーメードになりたと思う男の子。男女の性に関係なく美しいものに憧れ好きになるのは自然なこと。男の子の気持ちを第一に考えてくれるおおらかで優しいおばあちゃんが素敵だなぁと思った。空想の中でマーメードになって泳ぐ少年はとても楽しそう。【ボローニャ・ラガッツィ賞(伊)、ストーン・ウォール賞大賞(米)受賞作品】2020/10/11
tulip
54
伸びやかな筆使いの絵は今にも動き出しそう。表情豊かなジュリアンに対して、おばあちゃんはポーカーフェイス。でもとても深い愛情で包んでくれる。LGBTの背景が押し付けがましくなく、晴れやかな気分で読んだ。2020/12/13
ヒラP@ehon.gohon
45
マーメイド姿のお姉さんたちに憧れて、自分も同じになりたいと願うジュリアンです。 おばあちゃんがさり気なく、そんなジュリアンを認めて、海辺の仮装大会につれていきます。 言葉少なで流れのように進んでいくので、すんなりと受け入れられたのですが、女装への憧れレベルで、性同一性障害を説明するのは難しいかも知れません。2021/08/29
たまきら
35
娘はおっぱいもおしりも立派なおばあちゃんにくぎ付け。素敵なパレードの中の不思議な人たちを見つけてはわいわい報告してくれました。LGBTのこども・十代を撮影してきたポーレの写真展、明日からです。2020/09/01
anne@灯れ松明の火
33
何度か新着棚で見かけていたが、その時は表紙にあまり惹かれず、スルー。でも、読友さんご紹介で、借りてみたら、本当に美しい絵の数々に、びっくり、うっとり。少年が人魚に憧れて、表紙のような姿になる。その少年を大きく包み込む おばあちゃんがとても素敵! これは、もしかして?と思ったら、「LGBTをテーマにした作品に贈られるストーン・ウォール賞大賞受賞」とのこと。その他、多くの賞に輝く話題の絵本らしい。ともかく、この美しさ、ぜひ手に取ってみてください。2020/07/13