『悪徳の栄え』の著者、サディズムの祖として知られるマルキド・サド。この公序良俗に対決しつづけたフランス貴族の生涯を、誕生から性的醜聞、幽囚生活、孤独な晩年まで描 ...

フランス革命のただ中、ジャコバン派独裁の恐怖政治のもと、己に下される死刑判決の半年前、逮捕される前日に書かれたサドの手紙が、200年をまってここに陽の目を見るに至る ...

孤立者として18世紀に生きるサド像とは?

思想家・作家としての「サド」よりも、悪としてのサディズムのみに着目していた19世紀を経て、20世紀、思想家たちはどのようにサドを捉えたか ...

... サド侯爵の姿を描いたドラマ」と解釈され、信じられている。しかし、それこそはトリックである私はそう信じる。『サド侯爵夫人』は、「舞台に登場しないサド侯爵を語る戯曲」ではない。これはあくまでも、「サド侯爵という異様なものと関わりを持たされて ...