大徳寺の歴史・文化財をわかり易く紹介

川村一彦. 翌年1月26日に後醍醐は南禅寺(祖父の亀山天皇が開いた禅寺)を京都五山第一と定めると、 2日後の28 日に改めて大徳寺を南禅寺と並ぶ寺格とし「南宗単伝の浄場なり」と称した(『大日本古文書大徳寺文書』 1 5 )。南宗云々とはつまり、大徳寺が国家 ...

... 大徳寺へ入寺開堂し得る法的な根拠はここにある。妙心寺と細川管領家は、花園法皇の置文を根拠に、日峰の出世開堂 たと思われる。大徳寺側は「ならば 200 両者の主張の行きつく先きはどうなるか。おそらく大徳寺派の論鋒は「関山が宗峰の法嗣であることは ...

... 大徳寺は中国禅の本流を正しく伝えている禅林の規範である。故に此の一流の禅を師から弟子に末長く相承して他の門流を任せしめてはならぬ。これは正しい禅の流伝を重んずる為である」と厳しく定められたのである。雨來大徳妙心に於ては大應、その弟子徹翁 ...

... 大徳寺に住す、後柏原天皇特に勅して正宗大隆禪師の號を賜ふ、相摸の太守北條氏綱金湯山早雲寺を創して師を開山となす、天文三年正月十九日寂す、壽缺く、(本朝高僧傳)二二九一二三六四シューショー宗清[臨濟宗]山城紫野大徳寺第二百卅代なり、宗清字は拙 ...