小林秀雄論・プロレタリア文学理論・転向文学論・上部構造論の四部・11論文から成り、昭和文学理論の支配的源流を追究することによって、戦後文学の展望を示す第二評論集。

... 文学論を集めた『新心理主義文学』も昭和七年四月、同じ厚生閣から同じ『現代芸術と批評叢書』の一冊として、発行された。そのなかに『プルウストとジョイスの文学方法について』というのがあって、私の言う二十世紀文学のほんものがここに紹介されている ...