... 村落を形成するようになった。中世初期の村落を考える場合には、何よりもこの武士、とくに地頭領主の居住形態を考えて行かねばならない。◇武士の屋敷と耕地落を構成していた名と在家の二重構造を論じ、最後に祭祀組織を通して、武士 ... 村第一編武士団と村落.

... 武士団と村落』二三七頁。 2 惣領職 また信濃国市河氏の場合をみて. ( N )「惣領職」なる歴史的用語が公事・軍役等の幕府公権との接触を中心に見出せることは認めなくてはならないが、しかし、「惣領職」が本来軍役・公事負担を中心に成立してきたものと ...

武士中心の「中世的世界」を明らかにする

原田信男 146 彼らは、ほぼ一郡単位で武士団を組織し、農民を動員して開発を行い、これを寄進して荘園として、その実質的な ... 村落を成立させていったにすぎない。つまり中世的な村落とは、そうした古代的村々のなかから外へ出て、新たな耕地と集落 ...

... 武士団と村落』一一七~一一九頁。( 24 )同書四三九頁。「神社と村落結合」、同「中世の村落と神社」、「中世に於ける出雲大社の信仰」(『出雲』五、昭和十五年、前掲『宗教制度史』に収録)、「中世に於ける神社の祭祀組織について」(『史学雑誌』五三の一 ...

... 武士が地方の農民的土豪と結んで、彼らを武士に引きあげ、次にその武士が名主や ... 団を把握して、地方的な武家社会の中心勢力を〔六〕武士階級の成立発展そうした領主 ... 村落そのものを再編成し、奴婢的小作人的自作的それぞれの農民的地位を、荘園領主 ...

... 武士団構成と祭祀」第三章「荘園における神社」第四章「惣村の発展と祭祀組織」第 ... 村落』が刊行された。論文二〇編をおさめた第二論文集であり、還暦を記念したもの ... 村落にも存在し、村落生活に大きな力を及ぼしているが、先生は近世への移行期の宮 ...

... 村落から成長しながら村落を超えた」存在、もはや「村落の一員」ではありえなくなった存在とし(有)て、中世武士団の特質を鮮やかに描きだしたのは、石母田正であった。紀伊国在田郡の例をとりながら、「土豪による新たな所有と経営の拠点(田家)は、農村の ...