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岩波科学ライブラリー
ゲノム情報はだれのものか―生物特許の考え方

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  • サイズ B6判/ページ数 114p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000065863
  • NDC分類 467.3
  • Cコード C0345

出版社内容情報

DNAへと対象を広げてきた特許は大きな問題を抱えている.DNA配列は人類共有の財産か企業の私有物か.倫理に反しないか.これまでの生物特許の流れを追いつつ,訴訟や論争を紹介し,ヒトゲノム時代の特許のあり方を問う.

内容説明

特許といえばモノの発明に馴染みが深い。しかし、科学・技術の進展にともない、特許はその対象を植物、微生物、そして動物やDNAにまで広げてきた。そして、現在大きな問題に直面している。DNA配列は人類共有の財産なのか、企業の私有物なのか?自由な研究活動の妨げにならないのか?倫理に反しないか?これまでの生物特許の流れを追いながら、訴訟や論争をひきおこした数々の問題を紹介し、ヒトゲノム時代の特許のあり方を考える。

目次

1 研究とビジネス
2 特許とは
3 生物特許の歴史
4 ゲノムの特許
5 ポスト・ゲノムの特許
6 社会のなかの特許

著者等紹介

名和小太郎[ナワコタロウ]
1931年、東京の下町に生まれる。東京大学理学部卒業(地球物理専攻)。工学博士。情報処理学会フェロー。20代に石油の地震探査、30代にロケット・エンジンの生産管理、40代にコンピュータ・ネットワークの開発、50代に小シンクタンクのよろず承りスタッフ、60代に情報通信制度の教師。現在は、国際大学GLOCOM客員教授、関西大学法学研究所委嘱研究員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

calaf

7
元来、発明品や物に与えられていた特許。それが科学技術の進歩とともに、植物、微生物、そして動物やDNAに拡大されてきている。生物特許に関しては、DNAは人類共有の財産なのか、企業の私物なのかといった様々なややこしい問題が発生している。その現状を解説したもの。本当に難し問題だ...2013/02/21

iwason

1
生物、ゲノムに対して特許を取得して利益を得るという点において、歴史と各要素の解説があり、読みやすかった。 特許の解釈が国をまたいだときに差が出ると管理が大変だと思った。2019/09/24

ひろただでござる

0
ひとつ当たれば莫大な利益を上げることができるゲノム関連の特許。なので確立した技術の模倣を排除するために強制力を持つ特許制度の法的根拠をどう考えるかというところ。与える(許可する)側の法制度が技術の進歩について行けていないようにも見える。厳しくすると技術の発展を押し止めるかもしれないし、甘くすると基本特許に触れて身動きできなくなるかもしれないし。特許審査に倫理が絡んでるとは思わなかった…倫理の判定は特許庁ではなく別の組織にしたほうがスムースに運ぶのでは?と思ったりもした。2019/01/03

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