出版社内容情報
複数の原子からなる分子の構造はどのようにして決められているのか.一定の幾何学的構造を保ちながら絶えず振動し回転している分子の運動を量子論にもとづいて理解することで分子構造は決められる.その考え方と手法を学ぶ.
内容説明
複数の原子からなる分子の構造はどのようにして決められるのか。一定の幾何学的構造を保ちながら絶えず振動し回転している分子の運動。それらの情報が観測されるスペクトルのなかに埋め込まれている。それを量子論にもとづいて理解することで、複雑な分子構造をよみとることができる。その考え方と手法を、具体例を通して基礎から学ぶ。
目次
1 分子のエネルギーと形(色素分子の光吸収と発光;地球からの赤外放射 ほか)
2 振動する分子(振動する分子をどのように記述するか;量子論から見た分子振動 ほか)
3 回転する分子(分子回転と分子構造;分子の角運動量 ほか)
4 散乱する電子(散乱する電子の波;原子による電子線の散乱 ほか)
著者等紹介
山内薫[ヤマノウチカオル]
1957年生まれ。1981年東京大学理学部化学科卒業。1985年同大学大学院理学系研究科化学専門課程中退。理学博士。現在、東京大学大学院理学系研究科教授。専攻は物理化学、化学反応動力学、強光子場科学
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