出版社内容情報
ある日,サハラ砂漠のまん中に不時着した飛行士が,ふしぎな男の子に出会いました.清純な,〈ほんとうのこと〉しか知らない,星の王子さまでした.『夜間飛行』で有名な作者の,美しい最後の作品.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユウユウ
22
美しく悲しく暖かい物語。大人になって再読した今の方が染みる言葉がたくさんあった。それは私が私にとってのバラの花を見つけたからなのかもしれない。自分の星、それは本当に小さいかもしれないけれど、自分の世界であり、そしてそこで出会えたかけがえのないものを大切にできることの奇跡と幸せを噛みしめられたらそれ以上のものはいらないのではないかと思う。大切なメッセージが沢山込められており、あらためてこの作品が長く愛されている物語であり、そして普遍的なテーマが記されていることを実感する。この物語自体が一つの美しい星である。2020/08/27
燃え尽きタコ
16
面白かった。でも現代サブカルに汚染された自分は王子様×花、絶対おいしい!妄想が捗る!ってなった、ごめんなさい。2022/08/28
おじ
15
王子さまが花に水をかけている姿を思い浮かべながら星を眺めてみたい。もしかしたら今まで見ていた世界とは違った情景が見えてくるかもしれない。地元の植物園がわざわざどでかいバオバブの木を輸入したのは、ここにあったのかと今更ながら気がついた。2020/05/09
ほのちゃん
11
テレビで『星の王子さまと私』を紹介する番組をみて、懐かしくなって再読。最初に読んだ時は読後にこんなに哀しい気持ちになんてならなかったのに、朝布団の中での読みながら泣いてしまった。自分も大切なことを忘れてしまった大人になったんだろうな。キツネの言葉は心に沁みます。また何年かしたら読み返したいと思う。2015/11/18
massan19
7
2017年最初の一冊。再読。ボロボロになるまで何度も読んでいる本。他の人の翻訳は読んだことはないですが、簡単でもなく難しくもない訳は、この本を感じながら読む上では丁度よいのかも。考えさせられる言葉が沢山つまった本で、いつかまた読み返してみよう。2017/01/01