岩波文庫<br> 隠者の夕暮/シュタンツだより (改版)

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岩波文庫
隠者の夕暮/シュタンツだより (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 204p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003370315
  • NDC分類 371
  • Cコード C0137

出版社内容情報

民衆教育の父ペスタロッチー(一七四六―一八二七).彼の教育学は類まれな汎愛の精神から出た「救世済民の教育学」であり,魂の純化と人格の陶冶を目指す「人間性の教育学」でもある.彼の思想がそこから出て再びそこに還ると言われる『隠者の夕暮』と,孤児院での実践を通して道徳教育を語る『シュタンツだより』を収めた.略年譜を付す.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

16
少し背伸びをして、今までに読んだことのないジャンルの本を読んでみた。200年ほど前に書かれた文章で、興味深いところや現代につながるところ、また相容れないと思った部分もあった。人間は平等であること、自然に教育していくこと、本性の奥底に才能が眠っていること、純粋であることの大切さ、神を信じること、などが書かれていた。この本を読み、教育に関する他の「古典」を読んでみたいと思った。2020/12/19

じゃがいも

13
本文102pだったので教育書でも読むかと斜め読み読しましたがやはり難しかった。「シュタンツだより」は孤児院の運営の苦労や自分の指導方法で子供達の意識や生活が大いに改善したことなどが書かれており、「隠者の夕暮れ」は処女作で単純と無邪気や神の大切さなどの教育理念です。彼はルソーを継ぐもので後世に大きな影響を与えた偉人と言われており教育者は必読とか。2020/02/15

らい

6
はじめは教育格言がどんどんと繰り広げられ、文脈も中々読み取れなかったので、読んでいて辛いものがあったが、ルールを教え込まない、道徳的情調をまずは目覚めさせるといった教育現場を照らしての奮闘や言質が出てくると、杓子定規な枠組みを逸脱した教育哲学に大いに感銘を受けた。崇高な活動とは裏腹に社会からは狂人扱いされて中々理解も得られなかった人みたいだけど、それだけに「人間は困窮か信念からしか学べない」「高い理想のために嘲笑される人を私は尊敬する」といった言葉の重みがずしずしと伝わってくる。2023/10/27

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4
P.19 人間よ、汝自身、汝の本質と汝の諸力との内的感情こそ陶冶する自然の第一の主題だ。 しかし汝は地上において自分一人のために生きているのではない。だから自然は汝を外部との関係のために、また外部との関係によって陶冶する。2022/07/18

Yuki

4
著者は18-19cのスイスの教育者で、欧米の教育者に広く影響を与えたとされる人物。 収録の「シュタンツだより」と「ゲルトルート教育法」はペスタロッチの教育思想を最もよく表している著作だと、別の著作の解説で読みました。 エッセイのような手紙のような形式なので、後世のデューイほど理論的な著作ではないが、著者の志というか教育者としての精神面が素晴らしい。2017/09/09

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