出版社内容情報
戦後五○年を目前にした今日,「大国」化に伴う新たな改憲論も台頭し,憲法をめぐる状況はますます厳しさを増している.天皇,戦争放棄,議会制,基本的人権等の主要な論点に即して,規範と現実が乖離する実態を明らかにする本書は,一九五七年の初版,七七年の第二版以来,多くの読者を得てきたが,今回,全面的に改訂し,第三版とした.
内容説明
戦後50年を目前にした今日、「大国」化に伴う新たな改憲論も台頭し、憲法をめぐる状況はますます厳しさを増している。天皇、戦争放棄、議会制、基本的人権等の主要な論点に即して、規範と現実が乖離する実態を明らかにする。
目次
1 憲法を考える
2 天皇と国民
3 戦争と平和
4 権力の集中と分立
5 国民の権利と義務
あとがきにかえて―昭和から平成へ
付録 日本国憲法
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びーちゃん
1
内容は,憲法学の政治的課題に著者が見解を述べるもの。見解は左より。9条問題の早期結論を望む。自衛隊をなくすのか,憲法9条を改正するのか。評価22011/02/23
コウヘイ
0
憲法についての解説ではなく、現状の日本国憲法の問題点について指摘する本だった。憲法についてもっと勉強して自分なりの考えを持てるようになりたい。2017/08/27
owlman
0
改めて思う「剣と天秤」。2013/11/03
K_1
0
左翼的、と言うのは易しくあり、決して易しくない。憲法の原理は変わらない。しかし原理に対する解釈は時代によって異なる。それは各文脈上における単語の訳し方に近く、するとなるとこうした左翼的な解釈の仕方は現在まるでしなくなってしまった。よしんばしても誰の目にも止まらない。僕はこの本に現在の解釈を重ね歴史的文脈の変遷を見ることができるのではないかと思う。すなわち1689年と1789年と1889年と1989年と・・。現在は1989年の解釈と違う。随分と歴史的文脈は右傾化したのだなと確認することができるのではないかと2012/05/13
aiueo
0
やっと、やっと読みきりました。憲法って、興味ゼロの分野だったので読むのにてこずりました。てこずったけど、面白かったです。これを足がかりに憲法分野の本を読んでみたいと思いました。憲法は歴史。国や人の歴史だなと。もっと解るためにはこの分野の本をもっと読まないと・・・2010/07/14