岩波新書<br> よみがえる古代文書―漆に封じ込められた日本社会

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岩波新書
よみがえる古代文書―漆に封じ込められた日本社会

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  • サイズ 新書判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004303497
  • NDC分類 210.02
  • Cコード C0221

出版社内容情報

奈良時代の下級役人が出張先でやり残したことを思い出し,慌てて確認の手紙を出した――古代の生活が髣髴とするこんな手紙までみつかった.地中に埋もれていた漆紙文書は,軍団のありさまや戸籍・計帳(住民台帳),そして暦など,いままで知られていなかった豊富な情報を提供しつつある.漆紙文書の描き出す興味深い古代史像がいま浮かび上がる.

内容説明

奈良時代の下級役人が出張先でやり残したことを思い出し、慌てて確認の手紙を出した―古代の生活が髣髴とするこんな手紙までみつかった。地中に埋もれていた漆紙文書は、軍団のありさまや戸籍・計帳(住民台帳)、そして暦など、いままで知られていなかった豊富な情報を提供しつつある。漆紙文書の描き出す興味深い古代史像がいま浮び上かる。

目次

序章 地中に埋もれていた情報―漆紙文書発見顛末記
1 古代史のなかの漆
32 漆紙文書のかたちと残り方
3 教科書と暦
4 日常生活を語る文書
5 軍団と兵士をめぐって
6 住民把握のシステム
終章 地下の正倉院文書

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

R10

0
恥ずかしながら、漆紙文書の存在をこの本を読んで初めて知った。高校時代の歴史の資料集を調べてみたら、ちらっと一言だけ載っていた。偶然によって残された歴史資料で、その内容から古代の生活がかいま見えるとは何とも面白いことだ。序章で文書発見の事の顛末が書かれているが、そこでの「も、もじが書いてあるんですよ!」という言葉から、発見した人物の興奮が伝わって来る。2016/01/08

naoto

0
たいとるにひかれて読んでみたけど、漆にまみれた文書が残されていて、そのお話。漆紙文書というらしいけど、文書自体は捨てるようなものだったらしい。漆のフタに使ってたくらいだから。でも、漆のおかげで字が読めるくらいの状態で残り、捨てるような文書だからこそ、歴史的には価値があるようだ。類本をいくつか読めば、もっと興味が出てくるかな?2022/01/30

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