出版社内容情報
深刻化する中国の大気汚染は重大な健康被害や環境破壊をもたらし,急速な砂漠化は農地を激減させた.大気浄化システムを開発して砂漠を農地に変える日中共同実験に成功した著者が,途上国の環境汚染をくい止めるための具体策を提示する.
内容説明
中国の環境問題は年々深刻化している。大量に発生するCO2やSOxは重大な健康被害や環境破壊をもたらし、急速な砂漠化は農地を激減させた。著者は中国の研究者と共に低コストの大気浄化システムを開発し、その結果得られる石膏によって砂漠を農地に変える実験に成功した。途上国の環境汚染をくい止めるための具体策を示す貴重な記録。
目次
第1章 むしばまれる大地―現地からの報告(万里の長城の向こう側;杭州 ほか)
第2章 なにが中国の環境破壊をもたらしたのか(大気汚染;森林消失 ほか)
第3章 途上国の環境対策―トンネルルートの実現をめざして(GDPと妊娠回数の関係;GDPとCO2発生量の関係 ほか)
第4章 砂漠を農地に―現代の花咲かじいさんプロジェクト(酸性雨対策研究の行き詰まり;学生からの提案 ほか)
終章 環境技術移転の成功に向けて(環境技術の移転とこれからの課題;なぜ日本からの途上国への環境技術移転がうまく行かないのか ほか)
著者等紹介
定方正毅[サダカタマサヨシ]
1944年東京に生まれる。1969年東京大学大学院工学研究科修士課程修了、同研究科博士課程、群馬大学工学部教授を経て、現在、東京大学工学部教授、清華大学客員教授、工学博士。専攻は化学工学、燃焼工学、環境工学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
やまきりん
おのじー