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岩波新書
ルポ 改憲潮流

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  • サイズ 新書判/ページ数 222,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004310143
  • NDC分類 323.149
  • Cコード C0236

内容説明

自民党の「新憲法草案」公表など、憲法改正の動きが活発化し、自衛隊の海外派兵をはじめ憲法をないがしろにする事態も目立っている。改憲を目指す動きの底流にあるのは何か。国家と国民の関係をどう変えようとしているのか。政治、経済、ジャーナリズムの動向など、幅広い丹念な取材を通して、改憲問題の本質に鋭く迫る。

目次

第1章 超監視社会は誰のため
第2章 立憲主義が危ない
第3章 財界の意思と加害の記憶―衛星プチ帝国への道(前編)
第4章 新自由主義と靖国の接点―衛生プチ帝国への道(後編)
第5章 国民投票法案にみる権力の本能
第6章 新憲法への奔流とジャーナリズム
第7章 アメリカ世界戦略の一部としての日本「自衛軍」

著者等紹介

斎藤貴男[サイトウタカオ]
1958年東京生まれ。早稲田大学商学部卒業、英国バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。日本工業新聞記者、週刊文春記者、プレジデント編集部などを経て、フリージャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hatayan

38
2006年刊。権力の暴走に歯止めをかけるはずの現行の憲法を作り替えようとする政財界の動きを報告。 世襲議員に色濃く残る「国民の命が守られるなら多少犠牲が出るのはやむを得ない」とする為政者の本音。安全保障への価値観が日米で同じと言い切ることはもはや憲法9条を放棄したようなものと指摘。改憲に時間を要すると判断した政権は2014年に集団的自衛権の行使を可能にしました。 住基ネットや改憲に一貫して批判的な著者の煽りがやや過ぎる感はありますが、安倍政権以前から改憲が活発に論議されていたことがわかる一冊です。2019/11/19

おかむら

34
10年前の本ですが、自公で三分の二超えちゃった今読むと潮流の勢いが恐ろしいです。日本会議勢力による改憲とは別に財界による改憲のことがわかって(今頃ですが)、政財界のエライ人たちだけで国を動かしてるのなーと改めて思わされたよ。あと特高警察のこと、日本軍の重慶爆撃のこと、台湾蕃族(先住民)の抗日事件のことなど、もっと色々知りたいこと出てきた。2016/08/23

kinkin

31
憲法、これからどうなるのか・・・、憲法の解釈変更を閣議決定、これはやっぱりおかしい。内容は私には難しかったが、なんとか終わりまで読めました。世の中は右に傾きが大きくなってきたにかな。2014/07/06

coolflat

21
初版は2006年。いわゆる第一次自民党憲法草案に関する様々な動きを追っている。財界の動きが興味深い。9条を見直したい理由として、自国の防衛より、市場経済秩序維持のための国際協力・国際貢献に重点を置く。これは旧来右翼による復古調的な主張とは違う。軍需景気だけを当て込んだものとも異なる。2015年の解釈改憲を読むと分かるが、この解釈改憲は復古的右翼の考えではなく、財界の考えに沿っている。復古的右翼の代表みたいに言われる安倍だが、安倍自身は復古的右翼を利用しているだけにすぎなく、財界の操り人形だというのが分かる2016/06/10

🍭

8
図書館本。2006年度出版、いや~もうこの難題について考えたくないから政治の本読みとうない…… 読むけどさぁ~~~ 2006年頃にすでに改憲の話が出始めていたことにまず吃驚した。そして、自民の人たちはかなり極右(もはや左では?)みたいな思想が強いのと、戦前の監視社会を取り戻したいかのような改案や米国とのずぶずぶの財界のための政治は過熱しているように思うし。この国の未来は暗い。それでも「ここからやっていくしかない」と誰かが言った通りです。靖国問題は思ったより深刻でアジア諸国の感情を考えるとナシだと感じた。2023/06/27

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