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朝日選書
日本近代技術の形成―“伝統”と“近代”のダイナミクス

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  • サイズ B6判/ページ数 486,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022599094
  • NDC分類 509.21
  • Cコード C0330

内容説明

西欧先進国から移転された技術と、途上国の在来経済との出会いは、しばしば矛盾と混乱を生み出す。19世紀の日本も例外ではなかった。しかしなぜ日本は、アジアやラテンアメリカ諸国と同じように停滞と植民地化への道を歩まなかったのか。近代日本技術を代表する製糸、紡績、製鉄、造船の4つの産業の発展過程を追うと、西からもちこまれた圧倒的な力に対して、サムライほか改革者たちの奮闘、在来産業の積極的な対応・変容と矛盾を克服する努力、その葛藤のなかでもたらされたダイナミックな発展が見えてくる。工業化を支えるのはなにか。「近代技術の形成」という地球史的視点で、開港から近代国家勃興期の足取りをたどる。

目次

第1章 工業化の始点
第2章 武士の工業
第3章 明治維新と工部省事業
第4章 過渡期の在来産業―その原生的産業革命
第5章 機械紡績業の興隆
第6章 工部省釜石製鉄所から釜石田中製鉄所へ
第7章 近代造船業の形成
第8章 日本近代技術の形成

著者等紹介

中岡哲郎[ナカオカテツロウ]
1928年、京都生まれ。技術史家。53年、京都大学理学部卒業。定時制高校教諭、企業技術者を経て、神戸市外国語大学講師、大阪市立大学、大阪経済大学教授を歴任。83年にメキシコのエル・コレヒオ・デ・メヒコ客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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