内容説明
電脳社会におけるあるべきコンピューターの姿をデザインするTRONプロジェクト。そのリーダーである筆者が、TRONプロジェクトの成果を踏まえ、今電脳社会へ突入する入口に差し掛かっている80年代のまとめとして作ったのが、NHK番組「コンピューターの時代」であった。そのテレビ番組で語り尽くせなかった、これからのコンピューターはどのようなものになっていくのか、そしてそれをバックボーンとした未来社会はどのようなものになるのか、といった未来論を、TRONという理想的なコンピューターのモデルのイメージを交えながら解説しているのが本書である。
目次
電脳社会はどうあるべきか(電脳社会を迎えるにあたって;未来の電脳社会とは;インテリジェント・オブジェクトの実際;家電とTRON;ダイアログ〈1〉)
電脳社会実現のために何をなすべきか(標準化と互換性;BTRONとTRON作法;電脳教育;ダイアログ〈2〉;未来と過去のはざまで)
少し長い後書き