内容説明
酒を歌う李白の飄逸、愛を歌う杜甫の深情、退隠を歌う陶淵明の脱俗―名吟百選を味読し、多彩な詩人たちの心にふれる本格的入門書。
目次
第1章 乱を歌う
第2章 志を歌う
第3章 愛を歌う
第4章 別れを歌う
第5章 酒を歌う
第6章 郷愁を歌う
第7章 逆境を歌う
第8章 辺塞を歌う
第9章 退隠を歌う
第10章 自然を歌う
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
19
有名な詩が多いので、解説なしでも楽しめますが、淡々とした解説はわかりやすく面白かったです。2章、5章が良かったです。2023/12/22
卯月
2
再読。新聞連載コラムを新書にしたもの。有名な詩を中心に幅広く紹介されており、個々の詩の解説が簡潔で解り易く、初心者には有難い。あと王翰『涼州詞』が載っていれば、私が高校の漢文で習った詩はコンプリートかな。中国の詩人は酒好きなようで(泥酔ではなく嗜む程度だと思うが)、志を語り合って酒を飲み、別れを惜しんで酒を飲み、自然を愛でて酒を飲み、「李白また飲んでる」「陶淵明も飲んでる」「曹操まで飲んでる」と変なツボに入ってしまい、病院待合室で漢詩の本を読みながら肩を震わせる、という事態に陥った。于武陵『勧酒』が好き。2013/08/31
まろ
0
漢文訓読文のリズムって、たまらなくいい。内容解説がもう少し詳しいと嬉しかったかな。あと、漢詩は週に1編とか月に1編のコラムで読む方が合ってるかも、と思った。あんまり一気に読むと、味わい方が雑になってしまう。2014/03/03
らぴす
0
学校でならった詩もいくつかあって懐かしい気持ちになりつつ。 お気に入りは、李白の月下独酌。一人酒も月が一緒なら寂しくない(笑)2012/11/29
sakase
0
時代と国を超えて人間には共通する感情と人生のドラマがあります。深みのある漢詩をわかりやすく短く読みます。2011/10/22