講談社現代新書<br> “子どもの虐待”を考える

講談社現代新書
“子どもの虐待”を考える

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061495678
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C0211

内容説明

なぜ起きるのか。どう向き合うか。誰にでも起こりうる家族の問題として語る。

目次

第1章 これは虐待なのか?そうではないのか?
第2章 虐待を受けた子どもたち
第3章 虐待に追いつめられる親たち
第4章 虐待をどのように通報すべきか
第5章 虐待にどのように対応するか
第6章 発達障害をもつ子どもと虐待
終章 あなたがあなただから愛しい

著者等紹介

玉井邦夫[タマイクニオ]
1959年生まれ。東北大学大学院教育学研究科修士課程修了。現在、山梨大学教育人間科学部助教授。専攻は、障害児者心理学。児童福祉施設の心理治療、小中学校のカウンセラー、保健所の発達相談などを通して、虐待の問題に関わる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くっく

4
天童荒太の小説を読んで、関心を持った虐待。解決のためには、誰かを責めるのではなく、しかし厳しい姿勢で取り組んでいかなければならないことが、本書を通じてよくわかった。多くの臨床経験があるからこそ、このような慈愛に満ちた指南書が書けるのだろう。2012/07/17

ネギっ子gen

3
40年ほど前、情緒障害児短期治療施設(今は、児童心理治療施設に名称変更)にて、虐待を受けた子どもに出会って以来、100例以上の虐待事例に取り組んできた著者による「誰かを責めるためにではなく、誰かを力づけるために書かれた」書物。著者は<虐待という関係が「起こりうるもの」であると納得するところから始め>、それは<何十年にもわたる人間関係の不幸な連鎖の末に選択されてしまった関係で>あると。その上で<虐待が、異なる世界の出来事ではなく、自分自身の人生や生活とどこかで接点を持つ出来事である>と書く。全く同感である。2020/01/18

saiikitogohu

2
「子どもをほめなさいと言われたとき、誰もが子どもの「行為」をほめようと考える…ただ、もっと…「行為」ばかりをほめられてきた子どもは、やがてほめられることを怖れるようになってしまう危険性がある…「これができたら偉いね」…「これを我慢しまから好きだよ」という言い方ばかりをされてきた子どもは、知らず知らずのうちに、「できなかったらダメだと思われる」「がんばれなかったら見捨てられる」「我慢できなかったら嫌われる」という気持ちをかきたてられることになります。大人の期待に応えているときばかりほめられるという体験を」続2019/06/02

m a chi*

1
この本を持って、玉井邦夫先生の『発達障害がなぜ虐待に結びつくのか』という講演会に来ています。 マクロな視点で虐待を捉える必要があるということがわかりました。 障害があることで周囲の目を気にして親が子どもを社会的な場に連れていくことを避けてしまう→子どもは社会的な経験が乏しくなる→たまに連れていくと親が子どもの不適切な行動に屈してしまう→不適切な行動が強化されてしまう→問題行動による二次障害が、「障害の重さ」に還元されてしまう。 玉井邦夫先生のお話には引き込まれるものがあります!!!2011/12/17

けー

1
久々に読んでみた。子どもの行動はその子が精一杯環境に適応しようとした結果のものという考え方はすごい。改めて、虐待とは子どものあらゆる面に凸凹にしてしまうものだと認識。月曜からまた頑張る。2013/01/18

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