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講談社現代新書
「タオ=道」の思想

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  • サイズ 新書判/ページ数 212p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061496293
  • NDC分類 124.22
  • Cコード C0210

内容説明

老子が説いた「タオ」とは何か。「上善は水の若し」などの名句や陶淵明らの生き様を通して、魅力に迫る。

目次

序章 今なぜタオ―老子なのか
第1章 老子のタオとは何か
第2章 タオの聖人
第3章 老子像と『老子』道徳経
第4章 タオのことば
第5章 タオに生きた人々

著者等紹介

林田慎之助[ハヤシダシンノスケ]
1932年福岡県生まれ。九州大学大学院文学研究科博士課程修了。九州大学文学部教授を経て、現在は神戸女子大学文学部教授。専門は中国文学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シュラフ

28
「上善は水の如し。水はあるがままに流れて、先を争わない。しかも万物を潤し、養っている。なんとしなやかで、慈しみに満ちていることか。それでいて人がもっとも嫌がる低湿の地帯を流れて、そこにとどまっていても自若としている」。水は高いところから低いところに流れる、という自然の法則。若者は坂の上の雲を目指して一心不乱に高みを目指す。若者の頑張りは美しい光景だが、そこには勝利至上主義という無理が出る。あまり目標にこだわっていては本人・家族は幸福になれない。ちょっと立ち止まってみて、本当の幸福とは何なのか考えてみよう。2018/05/05

大先生

5
タオ=道=「無為自然」の思想を学べる一冊です。為す無くして、自ら然り。無為にして、而も為さざる無し。全く作為がないのに、それがおのずから然る状態である。全く作為がないのにすべてを成し遂げてしまう。だから?と思われる方も多いでしょうが、老子の思想に触れることによって凝り固まった思考回路を柔軟にする効果があるかもしれません。最後にタオに生きた人々として、漢の文帝、司馬遷、張魯らが紹介されていますが、司馬遷が老子的というのは意外でした。勉強になります。しかし、老子は学んでもいけないというんですよね(苦笑)2020/06/30

大道寺

1
老子礼賛の書。老荘ではなく、老子の思想を語る。私は老子より荘子が好きなので「ちょっと老子を持ち上げすぎなんじゃないのー?」と思うこともしばしば。タオの思想を紹介することに重点を置いているので、歴史的事実については他の本も読んで補完するのがよいと思う。第四章までは『老子』と入門書を読んでいれば知っている内容。「第五章 タオに生きた人々」は漢の文帝、司馬遷、張魯、嵇康、陶淵明の各個人を取り上げている。この章では今まで知らなかったことも色々あったので楽しく読んだ。特に陶淵明の詩は読んでみたくなった。2012/07/14

issy

1
老子の「道(タオ)」思想が、時代背景や他の思想との比較を通して平易に説かれている。同じく春秋戦国時代に生まれた儒家(孔子)との違いが対照的で面白かった。自分としては、道家思想の影響を強く受け、かつ、儒学も学んだ司馬遷の考え方に近いかも、と感じた。2010/07/17

左手爆弾

0
老子の「道」の思想の解説書。時代背景や用語などを一通り網羅。が、あまりに普通の「いかにも」って感じの解説書なので、読んでいてものすごく退屈。2014/08/16

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