内容説明
クラシック音楽を聴く楽しみと、自分で曲を作る喜び。ユーモアたっぷりに語る音の世界の快楽、入門編。
目次
第1章 作曲家への階段―わたしの場合、あなたの場合(作曲家であることの証明;誰もが認める作曲家;クラシック音楽家になるには ほか)
第2章 名曲はこう作られた?―10の異なる曲種への考察(オーケストラ曲;吹奏楽曲;協奏曲・独奏曲 ほか)
第3章 作曲なんてこわくない!―ひとつの旋律からオーケストラ曲まで(最も安上がりな趣味;結婚式の歌を依頼されたら;輪唱で切り抜ける ほか)
著者等紹介
青島広志[アオシマヒロシ]
1955年東京生まれ。東京芸術大学大学院修士課程を首席で修了。オペラ『黄金の国』の成功で一躍脚光を浴びる。作曲から指揮、ピアノ演奏、執筆、放送、教育まで幅広く活躍。東京芸術大学講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かす実
5
著者様の作曲家としてのお話がたくさん。そう、作曲家にはこういう方が多い。この場で求められるような理論やわかりやすいコツよりも、My Worldに染まった独自の言語で語ることを重視する。私の師匠もそうだけど、肝心なことはその態度や言葉、音楽の端々から自分で学ばなくてはならない。
訪問者
4
「第3章 作曲なんてこわくない!」では、本当に作曲の簡単なレクチャーをしている。「第1章 作曲家への階段」を含めて、これは結構、読者を選ぶ新書かもしれない。2023/08/23
greenman
3
著者の実体験とクラシック音楽の作曲の方法を中心に書かれた本。著者の人当たりの良さもでている上に、文章も読みやすく、「音楽や作曲するとはどういうことか」を面白く読めます。ただ門外漢にはわからないこともしばしばあり、何度か文章を読み返してしまった。大手音楽レーベルが没落し、個人で音楽や作曲出来る環境にある今、作曲や音楽をすることの意味は大きいかもしれません。それはまた、ブログや文章を書くこととも似てます。2009/12/22
だいや
1
全体的に面白かった。でも、和音付や、#♭が間違っていた気がした。それが気になった。2020/07/10
calarud
1
のだめカンタービレでよく見る「展開部」や「再現部」といった用語がわさわさ出てきます。内容的には、発想術というよりも半ば自叙伝的なものだったり教科書っぽい内容だったりですが、個人的には第3章:作曲なんてこわくない! の部分が面白かったです。今はPCさえあれば伴奏を含めた作曲も容易な時代です。本格的に音大等に通った方はきっともっと楽しめたであろうと思いつつ、私も勉強がてらにまた読み返したいと思います。2013/11/14