内容説明
本書は、20世紀半ばに生まれた、物理学‐化学‐生物学の境界領域にある“配位子場の科学”とでも呼びうる1つの分野を、20世紀が終わろうとする現時点で振り返り、さらに21世紀に期待されるその発展について展望しようとするものである。
目次
第1章 配位子場の科学
第2章 配位子場理論―電子相関効果
第3章 遷移金属化合物
第4章 強相関係の電子構造計算
第5章 π電子と相互作用するd電子
第6章 バイブロニック相互作用とトポロジカルな位相
第7章 生体中の金属錯体
第8章 チトクロム酸化酵素
第9章 配位子場理論の生体物質への応用