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内容説明
物理の法則につきものの「定数」は、その発見と探究の過程で、さまざまな新しい知見を物理の世界にもたらした。本書では、物理を学ぶときによくでてくる12の物理定数をとりあげて、それぞれの定数が最初にどのようにして生まれてきたか、代表的測定実験はどんなものがあって、現在の状況はどうなっているのかなど、定数にまつわる話を試みている。
目次
第1章 万有引力定数
第2章 重力加速度
第3章 大気圧
第4章 熱の仕事当量
第5章 音速
第6章 光速度
第7章 電子の比電荷
第8章 電気素量
第9章 アボガドロ定数
第10章 リュードベリ定数
第11章 プランク定数
第12章 ボルツマン定数
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
53
#感想歌 自然には物理定数存在し12個説明覚えきれない。NISTで公示している22のよく使う定数のうち12個を説明している。 アボガドロ定数, リュードベリ定数, ボルツマン定数, ファラデー定数, プランク定数 などは聞いたことがある。 定数をどうやって同定できるか,どういう経緯で定数を決めることになるかを知ると、より親しみが持てる。普段自分では意識して使った事がない定数もある。模擬試験ソフトなどに埋め込まれているかもしれないので調査中。 http://bit.ly/45zG90s2010/12/20
魚京童!
8
われわれは大気という成分の大洋の底に沈んで生きている2014/02/24
まじぇすた
4
サブタイトルを「実験科学者列伝」としたいくらい実験科学者たちの熱い想いが伝わる。特に第7章「電子の比荷重」でのトムソン先生や第8章「電気素量」のミリカン先生たちの信念を貫き通す姿勢に胸が熱くなる。また、ボルツマンの公式はボルツマン先生ではなくプランク先生によって定式化されたというのも面白かった。ボーア先生、プランク先生の偉大さを新ためて感じた。各章の最後に実験値の遍歴が表としてまとめてあって読者への配慮も良い。他にも有名な実験のあまり知られていないエピソードがちりばめられていて楽しく読めた。2021/10/31
レコバ
3
科学雑学がぎっしりといった感じだった。今日の自然学の知識で一つだけしか後世に伝えられないとしたら、全ての物質が分子と原子でできている事を選ぶらしい。2014/06/04
akkun
2
万有引力定数、重力加速度、大気圧、光速度、アボカドロ数など12の物理定数の物語。プランク定数とかボルツマン定数のあたりはほとんど理解できず? 最初の方は物理で習ったことがある定数なので面白かった。今は絶版か?2007/01/20