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内容説明
これまで何の関連もなくバラバラに見えていた個別の問題も「不変量」や「対称性」に着目すると一網打尽に捉えられることがあります。より高い視点から視野を広げて見渡し普遍的なものを抽出して物事の解決をはかるという数学に典型的な発想法を味わってみてください。
目次
第1章 オイラー数の話
第2章 不変量としての対称性、ガロアの方程式論
第3章 15パズルの数理
第4章 鏡に映された世界
第5章 結び目の多項式不変量
第6章 タイルパターンから閉曲面を知る
第7章 平面3角形の不変量とモジュライ空間
著者等紹介
今井淳[イマイジュン]
1963年広島県生まれ。東京大学大学院修士課程修了。理学博士。現在、東京都立大学大学院理学研究科助教授。専門はトポロジー、結び目理論、特に結び目のエネルギー。1997年、「トポロジーの話題から」という講義名で一〇回都民カレッジを担当した
寺尾宏明[テラオヒロアキ]
1951年東京都生まれ。東京大学大学院修士課程修了。理学博士。現在、東京都立大学大学院理学研究科教授。専門は特異点、組合せ論、特に超平面配置に関連する数学。趣味は雑学。学生時代にTVのクイズ番組で優勝したことがある
中村博昭[ナカムラヒロアキ]
1965年東京都生まれ。東京大学大学院修士課程修了。数理科学博士。専門は整数論。現在、岡山大学理学部教授。祖父は、戦前の講談社「少年倶楽部」の付録模型創案者として知られた中村星果氏
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわん
14
2002年11月の本。タイトルから想像した中身ではなかったが、これはこれで、何か難しそうなテーマを扱っていて精神的な満足感はあるか。たぶん群から、どこかへ連れていこうとしているのだろうが、置いていかれた。コクセターという名前だけは、脳裏にある。どこかで会ったのだろうか?(同級生か?元彼女か?)要再読。東京都立大の若手助教たちがメジャー(講談社ブルーバックス)に挑み、破れた、野心作か?2020/04/01
MrO
1
数学を、定義をしないで理解することは、やっぱり難しい。理解した気がまったくしない。2011/11/29
kinaba
0
個々論ではなく、もっと「不変量」という概念そのものに焦点を絞った書き方ができた気がするなあ。2011/08/09
MathFan
0
メインタイトルの「不変量」の説明が不明瞭で、構成も個別の継接ぎなので極めて理解し難い。これではサブタイトルの「現代数学のこころ」も全く掴めない。複数の著者で書く場合は、まとめる人の編集力がものをいう。テーマや個別の議論は興味深いだけに、惜しい。2019/03/02
Retty
0
取り扱っている内容は面白いが、やや説明不足な感じがする2018/01/21