中公新書<br> 耳科学―難聴に挑む

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中公新書
耳科学―難聴に挑む

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  • サイズ 新書判/ページ数 217p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121015983
  • NDC分類 496.6
  • Cコード C1247

内容説明

戦後、抗生物質の登場によって難聴の原因となる中耳炎は減ったが、ストマイ難聴を生み出した。現在は種々の原因による難聴が多く存在し、ふえているものもある。本書は最新の耳科学の成果にもとづき、きこえ方の仕組みから説き起こし、難聴の原因、診断、治療、予防を具体例豊富に詳述し、ハイテクを駆使した補聴器や人口中耳・内耳を紹介する。騒音が軽視される日本で、もっと音と耳と難聴に関心を持ってほしいと強調する。

目次

音と耳
耳の構造ときこえの仕組み
「難聴」とは何か
難聴者の困難
難聴の予防
耳鼻咽喉科医として四十余年
補聴器
補聴器についての質問と答え
人口中耳と人口内耳
聴覚障害者の福祉
手話
幼小児の難聴とその対策と福祉
難聴対策の輪を国外にひろげる

著者等紹介

鈴木淳一[スズキジュンイチ]
1929年(昭和4年)神奈川県に生まれる。1955年、東京大学医学部卒業、71年、帝京大学教授。88年、WHO難聴予防専門委員。現在、帝京大学名誉教授、神尾記念病院主席顧問

小林武夫[コバヤシタケオ]
1932年(昭和7年)生まれ。豊橋市出身。1959年、東京大学医学部卒業。現在、帝京大学医学部客員教授(耳鼻咽喉科学)、東京芸術大学音楽学部講師、国立リハビリテーション学院講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Francis

10
10数年ぶりに再読。以前読んだとき、難聴に関する本はなかなかなかったので、かなり興奮して読んだ記憶がある。再読して内容は忘れてしまっていたが、おそらく内容はそんなに古びてないのだろう。なぜ難聴になるのか、現代日本は騒音だらけだが、欧米では騒音を抑制する方針がとられていること、途上国では慢性中耳炎による難聴が先進国に比べてまだまだ多いことなど、知らなかったことが多く、とても参考になる本。2017/10/02

gondan

3
★★☆☆☆ う~ん。中途半端で残念な本。耳の仕組みから、聴覚の話、難聴の話など、難聴に関する話は一通りなのだが、どれも深みが足りない。dBもSPLなのかHLなのかSLなのか。細かいようだが、細部がしっかりとしていないと説得力に欠ける。今の時代、この完成度では読者は納得しない。2012/05/06

玻璃

1
要約筆記者養成講座で紹介されたので読んでみた。難聴全般について概説されており、私のような初学者には十分勉強になると思った。最近読んだほかの本と合わせて、ようやく少しずつ理解できてきた感じ。2017/08/24

DRYM_8

1
きこえについての概説。電車の中で読んでいたのだけど、意識してみると、電車の音、周りの話し声、家のテレビ、外の騒音…なんと騒がしいことか。耳には毎日毎日負担ばかりかけている。音楽家にとってのきこえ、福祉分野、耳の医学発展の概要、手話等々、話題が多岐に渡っていてよかった。2014/05/26

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

1
☆×4.0…難聴、それひとつは単純な病気、でもタイプは本当にさまざまなのです。その中でも驚きがあったのはずばり「薬物副作用」でしょう。結構有名な薬剤がこれをもたらすのには驚きでした。ちょっと処方してもらいたくないかも…聴覚障害の苦難なども書いていてすごくためになる1冊。2011/08/14

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