内容説明
三十歳以上の三人に一人が高血圧である。高血圧を放置すると、突然、脳卒中や心筋梗塞など危険な合併症を引き起こすので「静かなる殺人者」とも呼ばれる。本書は、高血圧を予防し、合併症の発症を抑えるため、生活習慣改善のコツや、降圧薬の特徴・副作用を詳述する。また、降圧薬服用の注意や血圧測定など日常生活の気になる疑問にも答える。処方された薬を漫然と服用するのではなく、自らの体と薬を知るために必読の書。
目次
第1章 高血圧と血圧測定
第2章 高血圧の診断と危険因子
第3章 高血圧治療と降圧薬
第4章 第一選択薬の特性と選択
第5章 高血圧治療薬の薬物相互作用
第6章 合併症をもつ場合の高血圧治療薬の選択と注意
第7章 女性と小児の高血圧
第8章 特殊な高血圧―二次性高血圧など
第9章 高血圧治療―ちょっと気になる疑問
第10章 飲酒と喫煙
付章 低血圧
著者等紹介
塩之入洋[シオノイリヒロシ]
1973年(昭和48年)、横浜市立大学大学院医学研究科修了(医学博士)。80年、米国カリフォルニア大学ロスアンゼルス校(UCLA)医学部留学。その後、UCLA特別研究員、Journal of Hypertension(国際高血圧学会機関誌)編集委員、厚生省中央薬事審議会委員などを歴任。現在、横浜市立大学医学部専任講師(内科学)。日本高血圧学会、日本臨床薬理学会、日本腎臓学会、日本心血管内分泌代謝学会の評議員、日本内分泌学会代議員、米国心臓協会(American Heart Association)高血圧評議会評議員をつとめる
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