内容説明
痛みはからだの異常を知らせる大事なシグナルである。だが、これまでは「少しぐらい痛くても治療のためには我慢が当然」「痛いと訴えるのは大人げない」とされ、痛みを和らげるための治療は軽視されてきた。しかし、痛みの治療は、苦痛を癒すだけでなく、病気の治癒を早めることも証明されている。ペインクリニックの第一人者が、頭痛・腰痛などからだの各部の痛みから、帯状疱疹やがんの痛みまで、治療法をやさしく解説する。
目次
第1部 なぜ痛むのか―痛みのしくみと鎮痛剤の開発史(痛みとは;消炎鎮痛剤とモルヒネの開発史)
第2部 からだの痛み―頭から足先まで(頭痛;顔の痛み、歯の痛み;顔の「けいれん」と「麻痺」 ほか)
第3部 帯状疱疹とがんの痛み(帯状疱疹の痛み;がんの痛み;心と慢性の痛み)
著者等紹介
後藤文夫[ゴトウフミオ]
1941年(昭和16年)、群馬県に生まれる。群馬大学医学部卒業。米国バンダービルト大学臨床薬理学教室研究員、北里大学医学部教授等を経て、現在、群馬大学医学部教授。専攻・麻酔科学、ペインクリニック、日本ペインクリニック学会(1999年会長)、日本麻酔科学会等の理事を務める。日本麻酔学会山村記念賞(1982、1985)、日本臨床麻酔学会小坂二度見記念賞(1991、1995)受賞
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