内容説明
モンシロチョウはどうやって結婚相手を見つけるのか?アオムシ嫌いの青年が、なぜか研究を始めることになった。乏しい予算で実験機器を自作し失敗をくり返すなかで、チョウが競争相手に競り勝ち、子孫を残すしくみを次々と解明してゆく…。動物行動学に画期的な影響をもたらした著者が、チョウの生態をやさしく解説する。また思い通りに行かない実験や国際学会でのハプニングなど、研究者の素顔をユーモラスに語る。
目次
1章 モンシロチョウの手旗信号
2章 まぼろし色の花嫁衣装
3章 まぼろし色の世界
4章 しのぎを削る雄
5章 雄の繁殖戦略
6章 雌の繁殖戦略
7章 娘から母への心変わり
8章 逆立ち行動のメカニズム
9章 雄の心を見抜く雌の眼力
著者等紹介
小原嘉明[オバラヨシアキ]
1964年、東京農工大学農学部卒業。東京農工大学助手、助教授を経て、86年より、同大学教授。この間、九州大学理学部生物学教室、ケンブリッジ大学動物学教室、ワイカト大学(ニュージーランド)生物学教室で研究。理学博士。専攻・行動生物学
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