中公新書<br> 問題解決のための「社会技術」―分野を超えた知の協働

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中公新書
問題解決のための「社会技術」―分野を超えた知の協働

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  • サイズ 新書判/ページ数 172p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121017406
  • NDC分類 361.98
  • Cコード C1236

出版社内容情報

狂牛病や原発トラブル、医療ミス等、複雑化する社会問題を解決するための新たな試みを紹介。

内容説明

問題を解決するには、まず問題を把握しなければならない。だが現代社会において、問題の全体像はきわめて見えにくい。狂牛病やSARSをめぐる騒動、原発トラブルや医療ミスの隠蔽疑惑などを見ても、特定分野の専門家だけでは十全に対処できないことが明らかである。本書は、複雑化する社会問題を解決し、社会を円滑に運営する「社会技術」の概念を提唱。学問分野の枠を超えた、新たな取り組みを紹介する。

目次

第1章 複雑化する社会問題(なぜ解決困難な問題が多いのか;SARS問題から見えてくるもの ほか)
第2章 問題解決の方法論(問題解決の心理学;ヒューリスティックが鍵を握る ほか)
第3章 社会問題を解決する技術(社会技術とは何か;社会技術の設計 ほか)
第4章 安心社会を実現するために(社会技術の研究体制;問題の全体像を把握する技術 ほか)
第5章 組織に生かす社会技術(コンプライアンス経営とは;現場のモラルハザードをどう防ぐか ほか)

著者等紹介

堀井秀之[ホリイヒデユキ]
1958年(昭和33年)、東京都に生まれる。東京大学工学部土木工学科卒業。ノースウェスタン大学大学院博士課程修了。Ph.D.(土木工学)。ノースウェスタン大学ポストドクトラルフェロー、東京大学工学部専任講師、同助教授を経て、現在、東京大学大学院工学系研究科・工学部教授。専攻、社会技術論、岩盤力学、応用力学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

4
分野を超えた知の協働、ということですが、非常に取り上げていることは理想にかなったいいことであると感じています。しかしながら実際に、それを実現化できるかというと、企業や学界でも必ず自分のテリトリーを守ろうとする動きが出てきます。それの垣根をいかにして誰が取り払っていくかが非常に重要であると感じます。そこのところをもう少し議論をしてほしいと感じました。2013/08/23

しゃんぷーしょく

1
問題を把握し、その本質を見極めること。社会問題は大きすぎるようだけれど、その解決手法はよくよく見ると日常の些末な問題を解決する方法とそんなに違いはない2017/02/06

yzw

1
社会問題解決のために科学技術だけで解決できない。それは、船舶工学が発達した現代においても船長が船とともに沈む覚悟が伴って初めて解決できるものと定義しているたとえは納得がゆく。事象を俯瞰する、リスクマップ、他分野の知を統合する考えなど2010年現在では常識化したがその実行の困難さは解消されない。2010/04/02

tadamasa

1
複雑な社会問題などを解決するために必要だよという「社会技術」と呼ぶ概念は理解できたが、まだまだ方法論としては暗中模索中なんだなということだけがわかった。2009/10/31

yuuma825

0
因果関係と多次元が重要なポイントだろうか。社会課題の難しさを示しているが解決方法はもう普及している考え方のように思えた。2015/09/06

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