出版社内容情報
アジア太平洋世界の国際関係の中心国となった中国は,冷戦後の地域秩序をいかに形成しようとしているのか.急速な経済発展を支えた華人ネットワークは構造変化の下,どのように変容するのか.冷戦終焉とグローバリゼーションの下の中国の位置を探る.
内容説明
地域大国中国は、アジア太平洋世界でどのような地位を占めようとしているのか。21世紀の中国はどこへ行くのか。建国50年を経た大国の実像を探る。
目次
アジア太平洋地域秩序と中国
第1部 アジア太平洋の地域大国中国(冷戦後東アジアの国際政治;中国とアジア太平洋地域の多国間協力;中国=ASEAN関係のパラドックス―期待と警戒のはざまで;ベトナム共産主義者の中国観;中国の海洋進出と日中関係―尖閣諸島の石油資源・領有権をめぐって)
第2部 中国と経済=社会=ヒューマン・ネットワーク(ヒトの国際移動、中国の場合―中華世界から現代国際社会へ;僑郷からの眺め―華人ネットワークの行方;投資と寄付―改革開放以降の厦門経済発展における海外華資の役割)
著者等紹介
田中恭子[タナカキョウコ]
南山大学法学部
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