NHKブックス<br> バフチンを読む

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NHKブックス
バフチンを読む

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140018187
  • NDC分類 980.28
  • Cコード C1398

出版社内容情報

20世紀ロシアで不遇の生涯を送ったバフチン。極めて独創的なカーニバル論、ポリフォニー論、ダイアローグ論、他者論が、文学、思想に与えた影響は計りしれない。業績を辿り、今日の知的閉塞状況を拓く可能性を探る。

内容説明

20世紀ロシア激動の時代に不遇の生涯を送ったバフチン。ドストエフスキー論やラブレー論における「ポリフォニー論」「ダイアローグ論」「カーニバル論」など、きわめて独創的で特異な思想と理論が世界の文学、思想に与えた影響は計り知れない。言語主義者バフチンは、人間の存在自体が他者との対話関係をもつという。その意味するところは何か。文学、思想、言語学の7人の俊英が総力をあげて、バフチンの世界を捉え直し、クリステヴァをはじめ欧米や日本での受容状況を跡づけて、今日の知的閉塞状況を拓く可能性を探る。

目次

序 なぜミハイル・バフチンなのか
1 バフチンのポリフォニー小説論
2 カーニバル的言語と小説―ラブレー、ルソー、ドストエフスキー
3 教養小説のクロノトポス―ゲーテをめぐるバフチンの時空論
4 バフチンとフロイト
5 バフチンの言語観
6 バフチンはいかに受け入れられたか―英米仏日の「カーニバル論」の展開を中心に
7 ディスクールの思想家バフチンによる他者論
8 ミハイル・バフチンの生涯と創作

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

武井 康則

11
ポリフォニー小説論、カーニバル的言語と小説、クロノトポス等、それぞれの研究者が簡潔に解説、評論している。バフチンは文芸評論家であって研究者ではなく、ドストエフスキーの小説をポリフォニー(多声)という用語で考えると把握しやすいと考え、その考え方いいなあというくらいにしか、私は考えていない。言語論その他の多くの分野でも書いているが、思い付きの域を出ていないと思う。だから、それぞれの領域に分けて簡潔にまとめたほうが要を得ている。著者が多いため、いくらか重複の箇所等もあるが、入門書としては最適だと思う。2022/02/08

2kz1

0
最後の論文を一番はじめに読んだ方が良かった… / それぞれ言ってることが割とちがっている気がして、ちょっと混乱。2011/10/18

Ryukeion

0
進撃の巨人はバフチン的、という友人の言葉の意味がわかった2021/05/03

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