NHKブックス<br> 十字架とダビデの星―隠れユダヤ教徒の500年

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十字架とダビデの星―隠れユダヤ教徒の500年

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140018545
  • NDC分類 199
  • Cコード C1322

内容説明

追放か洗礼かを迫る15世紀末の「ユダヤ教徒追放令」により、キリスト教に改宗したイベリア半島のユダヤ人たち。表面的には「十字架」に帰依するように見せかけながらも、心の奥底で密かに「ダビデの星」を信じ続けた彼らは、異端審問所の執拗な追及に怯え、「マラーノ(豚)」と蔑まれながら、やがて世界中に離散していく。ヨーロッパはもとより、ブラジル、インドへ―マラーノの足跡を辿る大陸から大陸へのフィールドワークを通して、十字架の価値感による世界史が隠蔽してきた新たな歴史の絵模様を、生き生きとした筆致で描出する、筆者渾身の力作。

目次

1 「十字架の世界史」の陰に(マラーノ論の展開―アドルノ、ハイマン、そしてレバ;ブラジルの驚き;インド幻想紀行)
2 寛容都市アムステルダム(レンブラントとマラーノ;スピノザは何処にいるのか;アムステルダムの破壊的性格)
3 「マラーノの国」再訪(生き続ける過去―1997年ポルトガルの旅から;ドーナ・エミリアの不安)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

makimakimasa

7
ユダヤ論ゼミに所属する学生だった2007年にAmazonで購入したもののすぐ投げ出し、でもいつか読みたくて手元に置いてあった本を遂に読了。学術書ながら紀行文的要素も含み、好奇心をそそる歴史エッセイの様な素晴らしい一冊だった。ブラジル、インド、オランダと、中世イベリア半島から離散した隠れユダヤ教徒の足跡を辿って研究の旅をし、最後は本国ポルトガルの僻村で驚きの展開。現代に生きる反ユダヤ主義と、それに対する異端者の複雑に分裂したメンタリティを目の当りにする。次は満を持してザビエルとスピノザに関する本を読みたい。2019/09/02

takao

1
マラーノとは、15世紀末に強制的にキリスト教に改宗させられたユダヤ教徒。隠れユダヤ教徒は今世紀まで続いた。 2021/05/10

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