内容説明
相次ぐ破綻と、信用不安、国際競争力への対応が問われ、銀行・証券・生保の再編・統合の動きが急速に進行している。従来の企業集団の枠を大きく変える金融大再編のもと、IT革命がもたらす多様な金融派生商品(デリバテイブ)が、市場を翻弄する。「護送船団方式」から脱して、日本経済の信頼は回復できるのか。国際金融論の第一人者が、日本経済・世界経済の潮流を試み、国民経済再生のヴィジョンを示す。
目次
プロローグ メガバンク・ニュースと市民生活
第1章 金融危機とメガバンク誕生
第2章 グローバルな金融再編
第3章 金融ビッグバンの進展
第4章 メガバンクは日本を救えるか
第5章 デリバティブ時代とカード社会・ネット社会
第6章 郵便貯金からの資金流出と高齢化・少子化
第7章 国際分業・雇用と金融産業
第8章 「東洋のスイス」をめざして
エピローグ 日本の行方に期待を込めて