出版社内容情報
『仮面の告白』に描かれた"祖父の疑獄事件"とは何か?三島の家系と作品の関連を明らかにし近代以降日本人の求めた理想を追う
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ZUSHIO
2
三島由紀夫の評伝や研究本は山ほどあるが、この本は三島の新しい側面に、気づかせてくれた。 それは、三島由紀夫が本当に親孝行で真っ直ぐな人だったということ(自ら築いた家の方は顧みなかったようだが…)。 両親を養う為や安心させる為に必死で作家として自ら売り込んでいたり結婚する姿は意外だったし、1970年11月24日の夜に呟かれた「僕は(今夜は)すっかり疲れてしまった」や演説の後の「仕方がなかったんだ」という言葉はあまりにも両親と自分の小説に誠実すぎて、死なざるを得なかった哀しい一人の男の姿を浮かびあがらせた。2017/07/28
トマズン
2
三島の生きた時代の背景について述べているが難しいな 官僚一家であった事くらいしか三島由紀夫について得られる物はなかったけど 父の梓は気になる。2016/02/22
とみやん📖
1
名作だと思う。文芸評論と近現代史を掛け合わせたような本。三島文学には馴染みはないがその数奇な人生、人物像に興味があったので手にした。官僚三代の家計とは、知らなかった。3人ともタイプが違うが人間臭い。最後まで三島の気持ちは理解しかねたが、純粋で不器用な人だったことだけは想像がついた。それにしても猪瀬氏は官僚憎しだな。2014/10/10
c3po2006
0
★★★★★2015/11/10
IoIo
0
面白かった2014/03/31