出版社内容情報
0,1,2,3,…と四則演算だけを予備知識として数学における感性を会得させる数学入門書。集合・写像などは丁寧に説明して使える道具としてしまう。最終目的地はインターネット向きの暗号方式として最もエレガントなRSA公開鍵暗号
内容説明
本書では「数学」を「整数についての数学」に限定。小数、無理数、三角関数、微分積分といったものについては、一切触れない。こうすることにより、数学における「感性」が養える。つまり、数学についての「知識」の入門ではなく、「感性」の入門書なのである。
目次
1 整数の世界
2 合同式
3 合同式から剰余系へ
4 フェルマーの小定理
5 オイラーの定理
6 暗号系
著者等紹介
戸川美郎[トガワヨシオ]
1953年東京都に生まれる。1977年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。現在、東京理科大学理工学部情報科学科教授、理学博士
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
galoisbaobab
1
「わかる」というのはいわゆる「わかる」ことではなくて「わかる」ということはどういうことなのだろうか、ということが「わかる」ためにはどうすればいいんだろうね、ってことが「わかる」んだよね。素晴らしい数論というかスウガクの入門書だと思います。2015/02/26
R
1
読書メーターを始めてから50冊目の本!合同式と剰余系,フェルマーの小定理,オイラーの定理,RSA公開鍵について書かれている.やっぱり高校数学とは全然違うなー. 数式や推論自体よりも,言葉でつまづいた.数学界での普通(?)の推論とか証明に慣れてきて「これ,面白いかも!」ってなった.まさか割り算の世界がここまで広いとは... 著者の()部分の言葉とかユーモアあふれてて面白かった.70㌻あたりからメモなしでは読めなかった.先生なしで,高校までとは違う一般的な数学世界の入り口に立てるのだから,2500円は安い.2014/01/28
カリスマ予備校生
0
数論入門書入門みたいな感じひたすら分かりやすい2013/07/06
inashiro
0
合同式からはじまって、フェルマーの小定理、剰余環(環という単語は出てこなかったかも)と暗号?RSA暗号の話が載ってたかな、くらいの内容だったと思います。2010/03/21