出版社内容情報
永年カオスとフラクタルの研究に専念してきた実験物理学者の手による待望の書下し。第３回大川出版賞受賞。〔内容〕平衡状態からずれた非線形系の力学／熱対流／カオス／成長パターンの秩序と乱れ／生体の形態形成と生命状態
【目次】
1. 平衡状態からずれた非線形系の力学
1.1 序 論
1.2 非平衡系の簡単な例
1.3 非線形力学の線形理論
1.4 弱い非線形性をもつ系と摂動理論
1.5 文 献
2. 熱対流
2.1 序 論
2.2 対流の発生機構
2.3 対流の定常構造とその安定性
2.4 対流構造の振動とカオス
2.5 文 献
3. カオス
3.1 序 論
3.2 カオスの発生機構
3.3 不安定化したリミットサイクルからカオスに至るルートの普遍性
3.4 熱対流におけるカオスの実験例
3.5 カオスの特徴
3.6 カオスの統計力学
3.7 文 献
4. 成長パターンの秩序の乱れ
4.1 序 論
4.2 成長パターンの秩序
4.3 成長パターンにおける乱れ
4.4 文 献
5. 生体の形態形成と生命状態
5.1 序 論
5.2 生体の形態形成
5.3 生体と生命状態
5.4 文 献
6. 索 引
目次
１ 平衡状態からずれた非線形系の力学
２ 熱対流
３ カオス
４ 成長パターンの秩序と乱れ
５ 生体の形態形成と生命状態
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PapaShinya
0
時系列データからカオスかどうかを判定する方法に、佐野－沢田の方法というのがあり、その方法の考案者の一人が、この本の著者。佐野ー沢田の方法について書いてあるかもと思って読んでみたが、オリジナル論文の引用があるだけ。だが、この本は散逸系のカオスの分かりやすい入門書にもなっている。最近の本では、ここまで詳しく書かない。非平衡系のパターン形成問題の中でのカオスの意義がよくわかる。2022/09/08
