内容説明
丁寧な訳注、明晰な解説で蘇る!プラトンの著作とは異なる哲人の実像。
目次
ソクラテスの弁明
饗宴
訳注
訳者解説
著者等紹介
船木英哲[フナキヒデノリ]
1965年大分県に生まれる。1996年、九州大学大学院文学研究科博士課程単位取得(哲学・哲学史)。古代ギリシア哲学を中心に哲学研究を行う。福岡県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みのくま
5
「ソクラテスの弁明」の論点は、なぜ裁判でソクラテスは裁判員の心象を損ねる様な大言壮語を吐いたのかという点である。クセノポンの答えは善く生きる為というものだが、残念ながら納得できるクオリティの答えではない。他方「饗宴」は少し面白い。プラトンの同名作品とは比べる事はできないが、ソクラテスの「取り持ち」の能力はプラトン版ソクラテスにはない観点である。実際、作品内におけるソクラテスは周囲に気を遣い、みんなが楽しめるように場を仕切っており、カリアスの魔の手から若者を助け、その父親から感謝を述べられていたりするのだ。2024/04/15
半兵衛
1
弁明のよどみのなさに圧倒される。 韻を踏む技巧を多用、引用も多用、こんなハイソサエティな飲み会、気が抜けない。みんなそれぞれのらしさが出ていて興味深く読んだ。 くしゃみを止めるためには、水を飲むか、紙縒りで鼻をくすぐるか。ずっと前からそれなんだね。2011/10/29
半兵衛
1
読んだ。とりあえずは読んだ。ソクラテスは知り合いには愛されるタイプだと思う。2011/03/18
Οὖτις
0
クセノポンは判りやすい。プラトンによる作品はあくまでもプラトンの哲学なので、それとは別物と考えるべきでしょう。アナバシスを電子書籍化してもらいたいなあ。2024/02/05