出版社内容情報
気鋭のジャーナリストが放つ、渾身の家族論
「家族」のひずみが顕在化している。サイレントベイビー、一卵性母娘、近親姦……。その背後には必ずと言ってよいほど、常に「依存」を繰り返している未熟な親たちの姿がある。本書は、豊富な具体例を引きながら、結婚・出産・家庭という生き方や「家族の絆」は決して自明ではないことを伝え、自立した人間同士の築く新しい「ユニット」の模索が必要だと訴える。
内容説明
愛の名の下に子供に過干渉する母親、家族を自分の所有物のように扱う父親、親子関係に縛られ自立できない子供…。それでも「家族」をつづけますか?気鋭のジャーナリストが放つ、新しい「ユニット」づくりのための家族論。
目次
序章 二つの事件に「家」を読む
第1章 親になりたがらない人々
第2章 主婦たちの迷走
第3章 危険な父親たち
対談「不幸に生まれついた私」からの脱出(宮台真司;速水由紀子)
第4章 自己愛的コミュニケーション・浮遊する性
第5章 親子を壊して、つくる
終章 家族を卒業せよ