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魂の救済を求めて―文学と宗教との共振

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  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784333022472
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

内容説明

心の空洞は「癒し」で埋められない。文学は人間の苦悩をどう捉え、解決=救いに導こうとしてきたか。

目次

「玩物喪志」の時代―吉本ばななの文学を手掛かりに
「魂の救済」を求めて―大江健三郎の文学
「宗教心」とは何か―遠藤周作の『深い河』
求道者―宮澤賢治
虚無と叛逆の日々を超えて―宮嶋資夫
自己救抜から棄教へ―北村透谷と信仰
「愛」と「生き方」の伝道者―三浦綾子
親鸞・『歎異抄』との出会い―野間宏の場合
政治と宗教―高橋和巳『邪宗門』の問いかけたもの
「六道の闇夜」を生きる―共苦する文学者・水上勉
「光」の中へ―遊行者・立松和平
「仏教・文学」の可能性を求めて―玄侑宗久の試み
戦争と文学
被爆者にとって“救い”とは―林京子文学に底流するもの
戦時の“殺人”は赦されるのか―大岡昇平『野火』が提起するもの
「救済」と「世直し」の可能性

著者等紹介

黒古一夫[クロコカズオ]
1945年12月、群馬県生まれ。法政大学大学院博士課程修了。大学院在籍中に『北村透谷論―天空への渇望』(1979年冬樹社)を刊行し、批評家としての道に入る。文芸評論家・筑波大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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