出版社内容情報
足を運び、五感を働かせ、心にしみて「本物」を知る。愛情と時間を惜しんでいては何も見えてこない「本質」。絶えず現場主義を貫いてきた著者の本領発揮の名文37篇。40年に及ぶ執筆活動の粋といえる一冊。
内容説明
足を運び、五感を働かせ、心にしみて「本物」を知る。“愛情”と“時間”を惜しんだのでは、何も見えてこないのだ。絶えず現場主義を貫いた著者が説く「人・物・事」の本質。磨き上げた人ゆえの説得力を持つ名文37篇。
目次
木とつき合う
木に会う
花をたずねて
つらつら椿
椿の意匠
男らしさについて
投書夫人と恐妻男
生活館
あたしのお茶
骨董の魅力〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
amanon
2
白洲正子の著作を読む度に、この平成という時代にどれだけ多くの貴重なものを我々は失ったか?ということを痛感せざるを得ない。特に著者が繰り返し職人の尊さを主張している行には、効率一辺倒になった現在の日本の貧しさを思い知らされて、つい俯いてしまう。それから冒頭の木を巡る一連のエッセイは、木と共に育んできたはずの我々の文化が今日どれだけ衰退していったかということを、これまた改めて痛感せざるをえない。後、和歌を巡る一連のエッセイも、その領域への審美眼を持たない者にとって、おおいに勉強になった。2012/04/05
きなこ
0
いよいよ歴史年表を傍らに読み進む。2019/04/14