内容説明
ことばは人を映しだす。日本語はその奥にいる日本人を映しだす。日本語はいったいどんな言語なのだろう。「どうせ」「いっそ」「さすが」「ぼつぼつ」「どうも」など、具体的に何をさすかはっきりしないことば、外国語に訳しにくいことばは、それだけ日本語独特の表現である可能性が高い。そういった日本語の特質を、発音のしくみ、文字と表記法、語彙の構成、文法と表現など、思わず膝を打つ身近な例をひきあいに、ニュアンスを楽しくわかりやすく説き明かす。
目次
1 日本語の全景(世界のなかの日本語;国語と日本語 ほか)
2 日本語の音声(発音のしくみ;音素と音声 ほか)
3 日本語の文字(文字の種類;漢字の要素 ほか)
4 日本語の語彙(語彙の構成;語種 ほか)
5 日本語の文法(品詞の性格;認定上の諸問題 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
奴が岳魚
4
僕は学校の受業なんざロクに聞かずに昼寝してるか別の本を読んでいるか落書きしているばかりだったので、国語/日本語と言っても文法なんぞどこ吹く風で、かなり肉感的で出鱈目だから、この歳になって、一度勉強し直したいなと思っていたのだが、教科書をめくり直すとなると、また腰が重くそのまんまにしていた。 この本は非常に読みやすく、良い意味でもそのまんまの意味でも、下らない冗談が折々にはさまれていて、それでいてちゃんと説明してくれているので、苦にならずに読めた2014/03/03
Gen Kato
1
同音異義語の多さと外来語表記の揺れなど、迷うことが多い「日本語」のあれこれ。自分的には、漢字やかなでニュアンスを書き分けられる自由な感じが好きです。漢字表記をやたらと単純化・統一したがる人に読んでほしい一冊。(そういう人にすすめてもわかってもらえないとは思いますが…)2015/09/09
coolmonster
0
日本語教師になりたい人にとっては必読の書かもしれません。面白い。2009/06/11