内容説明
長引く構造不況のなか、知識や技能を見につけ、自分の価値を高めたいという動機から「勉強ブーム」が続いている。しかし、勉強への意欲はあっても、何を、どのように勉強したらよいのかわからない向きも多い。本書では、勉強には「技術」があり、それは人に伝達することができるという考えのもと、その方法・手順を、独学者に向けて具体的に解説する。
目次
第1章 勉強には技術がある
第2章 今なぜ勉強するのか
第3章 勉強するとはどういうことなのか
第4章 どこで勉強するか
第5章 勉強する環境を作る
第6章 知識・情報を得る
第7章 独学のための読書術
第8章 情報を整理し活用する
第9章 図書館活用術
第10章 文章を書く
著者等紹介
東郷雄二[トウゴウユウジ]
1951年京都生まれ。京都大学工学部原子核工学科に入学後、文学部フランス語フランス文学科に「文転」。同大学院博士課程途中から、パリ第4大学に留学、B.Pottier教授のもとで一般言語学を学び、第三課程博士号取得。現在、京都大学総合人間学部国際文化学科教授。専攻は言語学・フランス語学。言語を研究するこは、とりもなおさず「人間とは何か」という究極の問いに答えることだとし専門研究を深めるかたわら、学問研究とは一握りの天才・秀才が生み出すものではなく、かなりの部分は「技術」であると考え、そのノウハウをわかる形で伝えることにも力をいれている
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感想・レビュー
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Lee Dragon
24
学者の人はどういう方法で資料を集めて、どういう風に整理しているかを知るために読んだ。特筆する事項はなかったが、学を身につけるための投資や、専門外の知識もすごくある人だなと思った。目標の種類も系統立てて記述してある。自身と相反する他の人の意見も書いてあるのが流石学者だなと言った感想。2018/10/28
佐島楓
16
図書館の活用法や参考文献のガイドなど、役に立ちそうな情報がいくつか得られた。パソコンの活用についてはすでに古い情報になってしまっているのが残念だった。2013/12/05
デビっちん
4
勉強には「技術」がある。すでに学校・大学を離れている人が、新たにひとりで勉強しようとするときに、具体的にどのような方法をとればよいかを説明した本。技術は分解して、人に伝えることができる。、ひとりで何かを勉強する場合に特に必要なものは、「情報力」である。知らないことは存在していないのと同じ。新しい考えは、無から生まれない。インプットした情報を加工していく中で見つかる。本は、その当時の著者の形式知であり、本の内容が読者すべてに当てはまるとは考えにくい。本の情報を編集する中で、自分にフィットする形に加工する。2015/05/07
ユカ
3
キャリアアップや資格取得を目指す人のためだけでなく、ただ勉強したいという人のためにも書かれてあるのが嬉しい。さすがに情報は古いが、得るものは多かったと思う。2020/10/08
subuta
1
大学の科目等履修生制度が気になる。2020/01/25