出版社内容情報
歴史は復讐するか。優れた文明批評家として時代を観察してきた著者が、自らの体験に重ね合わせながら20世紀をふり返り、新たな混沌が予測される現代を診断する。
内容説明
二〇世紀は日本にとって、アジアで最初の近代国家となりながら、そのアジア全域を巻き込んだ戦争を引き起こし、二度の原爆投下と未曾有の敗戦を体験すると同時に、近年では奇跡的な高度経済成長に続いてバブル崩壊とその後の十年を超える長期不況に直面するという、実にめまぐるしい百年間でもあった。空前の豊かさと膨大な人的犠牲という強烈なコントラストに彩られたこの世紀は、その時代を体験した人間にどのように映ったのだろうか。優れた文明批評家として知られる著者が、この百年を再考し、新たな混沌が予感される現代を診断する。
目次
プロローグ―私の二〇世紀(一九二〇年代の東京;劇的な科学技術の進歩;科学のもたらす恩恵と破壊 ほか)
第1部 「戦後」とは何だったのか(「戦後思想」を語る;ヒロシマ、アメリカ、そしてナショナリズム)
第2部 戦後思想史の中の加藤周一(成田龍一)(「戦後」思想家としての出発;『雑種文化』の視座;「六〇年」/「六八年」の世界像と自己像 ほか)
著者等紹介
加藤周一[カトウシュウイチ]
1919年東京生まれ。43年、東京大学医学部(血液学専攻)卒業。医学博士、評論家・作家。カナダ、ドイツ、スイス、アメリカ、イギリス、イタリア、メキシコ、中国などの諸大学や、上智大学、立命館大学で教鞭をとる。著書に『日本文学史序説(上・下)』(ちくま学芸文庫、大仏次郎賞)など
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感想・レビュー
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呼戯人
sk
おとやん