内容説明
奴隷の身でありながら独学で文字を覚え、その苛酷な半生を綴った自伝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とうゆ
6
1800年代のアメリカで、奴隷身分から逃亡し黒人解放運動家になった黒人男性の半生を綴った自伝。 奴隷時代の話には、以前に読んだ別の黒人女性の本と共通点も多く、自分の中で両本共に記述内容の確度が高まった。以下印象に残った内容。 「楽しさではなく、本当に辛い状況でこそ人は歌を唄う。」 「奴隷間で主人の裕福さや善良さを競い合ってケンカが起きることは珍しくない。(自身の主人の裕福さを、奴隷はしばしば自身の誇りにする。) 主人宅で働いている奴隷と農園で働いてる奴隷で、擬似的な身分差があるような敵対感覚を持つ。」2022/09/22
ナツ
3
たった一人の経験からだが、奴隷制の残酷さが物凄く伝わった。こんな時代があったとは恐ろしい・・。2017/02/09
numainu
1
評価C2018/11/25
マイ
1
読んだきっかけは大学の授業でこれの英語のものを読んだからである。初めて知るようなことばかりで驚かされた。奴隷制について、専門書を読むよりも楽しく読むことができ、文学としても楽しめると思う。2012/07/03
ottohseijin
1
「私は、満足した奴隷を作るためには、愚かな奴隷を作ることが必要だ、ということがわかった。奴隷の道徳的、知的洞察力を曇らせ、出来る限り理性の力を消滅させることが必要なのだ」2010/08/15