内容説明
本書はドイツ系美術史学の若き俊秀が前代未聞のスタイルで構成してみせた「20世紀芸術学講義」の第1弾である。
目次
方法叙説、或いは方法蛇足
或いは、極私的文献案内
19世紀的美意識の崩壊、或いは端なくも露呈する紳士たちの下半身
所謂印象主義の、戦略的修辞学、或いは「存在」から「現象」へ
ゴッホの呪詛
近眼のセザンヌと『アヴィニョン街の娘たち』
フランツ・マルクとキュビスム、或いは「『雪の上に横たわる犬』から『虎』へ」ほか
『赤のアトリエ』、或いはルネサンス・バキュームの終焉
山の彼方の空遠く、抽象は始まる
抽象とは何か、或いは「『牛』と建築モティーフ」
著者等紹介
宮下誠[ミヤシタマコト]
1961年東京生まれ。バーゼル大学大学院博士課程単位取得博士論文執筆資格取得退学、早稲田大学大学院博士後期課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員、別府大学美学美術史学科助教授をへて、2000年より国学院大学文学部哲学科助教授。専攻は20世紀西洋美術史、美術史学史、画像解釈学、一般芸術学
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