科学革命の構造

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784622016670
  • NDC分類 402
  • Cコード C1040

出版社内容情報

<パラダイム> 概念を軸に、知の変革としての科学革命を論じ、現代思想に巨大な波紋を投じた書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

40
たまには固めの本、かじってみた。喉越しは悪いが何とか飲み込んだ。最近よく耳にする”パラダイム・シフト”の出所。もっとも”シフト”の方は出てこないが。天動説とか地動説とか科学理論の基盤となる考え。これが変わるとその後の考察すべきこと、方法が全く変わってしまう。本著作後の話であるが、学生の頃に出会ったプレート・テクトニクスもこれかと思う。地向斜なんて訳が分からんで悩んだが、”海洋底拡大説”が現れ、いろいろなことが一気に腑に落ちた。でもこの考え、地質の科学者集団(特に日本の)では、なかなか受け入れられなかった。2018/08/03

zoe

21
The structure of Scientific Revolution (1962)。恥ずかしながら、初読。パラダイムというものの研究本。前書き、訳者後書き、13ページ、1969年の補章の順に読むのがいいかなと思います。人前でパラダイムっていう単語を使ったことがある自分が何だか恥ずかしくなりました。2020/08/09

たかしくん。

21
難解でした!(笑)そもそも私が科学にそれほど強くない上に、抽象的な表現を通じて結論とその根拠を語る、一読では本著の半分位しか理解できていないかな?!バラダイムとは、一般的に認められた科学的業績で、一時期の間、専門家に対して問い方や答え方よモデルを与えるもの。科学革命とは、通常科学の伝統に縛られた活動と相補う役割をし、伝統を断絶するもの。以下、コペルニクスの地球の概念、ハーシェルの天王星の惑星としての位置付け、ダーウィンの自然淘汰説、等々、いずれも革命的なプロセスを踏んで新しいパラダイムに置き換えられる。2019/12/30

kochi

18
科学研究の進展と科学革命の両者をパラダイムという概念で説明しょうとした60年代の問題作。構造主義の文脈(記憶ではそのように紹介されていたと思う)で、「パラダイム」の語は一般的にも有名になってしまったが、科学哲学の分野では鬼子扱いなのだろうか?著者自身はそのような扱いは望んでいないようで、補章にネタばらしが(「もともと他の分野から借りてきたものであるから…当然である。」)あり、漫才のネタのよう。訳で面白い言葉が。「どこでもどこがられているわけではない。」意味はなんとなくわかるが、誤植なのか、造語なのか?!2021/11/19

aiken

15
1971年の本。パラダイムシフトの原本。「パラダイムとは広く人々に受け入れられている業績で、一定の期間、科学者に自然に対する問い方と答え方の手本を与えるものである思考の枠組みとしてのこのパラダイムを打破し、自然についての異なった見方を導入することこそ革命にほかならない。」という裏表紙に尽きる。訳が古く読みにくいが、この本からパラダイムシフトという言葉は始まったようだ。自分の研究を差し置いて、「パラダイムという構造とそのシフトが革命である」というところに<着眼>できた著者もきっと革命家なのだろう。2022/04/27

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