出版社内容情報
【内容】
二〇世紀哲学の泰斗カッシーラーが、「自由」と「形式」の相関関係という視点に立って、ルターからヘーゲルに至る光彩陸離たるドイツ精神の流れを分析してみせた名著。哲学・哲学史のみならず、広くヨーロッパ思想・文芸に関心を持つ人々の必読の書、待望の復刊!
【目次】
著者序言
凡例
緒論
第一章 ライプニッツ
第二章 美的形式界の発見
第三章 批判的観念論の体系における自由理念
第四章 ゲーテ
第五章 シラー
第六章 自由理念と国家理念
訳者あとがき
人名索引
内容説明
宗教と哲学と文学と政治思想という広範な諸領域にわたって、ルター以降ヘーゲルまでのドイツ精神の歴史的展開を叙述する。ドイツ民族の精神的確信であり文化の中枢である宗教(プロテスタンティズム)と哲学と文学との本質をその根源にまで遡って追求し、浅薄なショーヴィニズムに陥ることなく、世界精神史というスコープの中でこれに徹底した反省を加え、16世紀から19世紀に至るそれの諸現象形態を「自由」と「形式」という二つのカテゴリーの相関関係として精緻に分析して見せた。
目次
緒論
第1章 ライプニッツ
第2章 美的形式界の発見
第3章 批判的観念論の体系における自由理念
第4章 ゲーテ
第5章 シラー―古典的美学における自由の問題と形式の問題
第6章 自由理念と国家理念