出版社内容情報
【内容】
幕末の思想家・教育者、吉田松陰。下田踏海、投獄、刑死という劇的で短い生涯を辿り、松下村塾から幕末維新の人材が輩出した理由、そしてたえず揺れ動いてきたその人物像について松陰研究の第一人者が迫る。
【目次】
はじめに
序 松陰はいかに理解され、評価されてきたのか
1 松陰吉田寅次郎の誕生
2 藩外へ眼を向ける
3 救国済民の政治思想
4 松下村塾の誕生
5 草莽崛起の実践者
終 吉田松陰はわれわれに何を語りかけるのか
参考文献一覧
あとがき
吉田松陰年譜
人名・事項索引
内容説明
幕末の思想家・教育者、吉田松陰。下田踏海、投獄、刑死という劇的で短い生涯を辿り、松下村塾から幕末維新の人材が輩出した理由、そしてたえず揺れ動いてきたその人物像について、松陰研究の第一人者が迫る。
目次
序章 松陰はいかに理解され、評価されてきたのか
第2章 松陰吉田寅次郎の誕生
第2章 藩外へ眼を向ける
第3章 救国済民の政治思想
第4章 松下村塾の誕生
第5章 草莽崛起の実践者
終章 吉田松陰はわれわれに何を語りかけるのか
著者等紹介
海原徹[ウミハラトオル]
1936年山口県生まれ。京都大学卒、京都大学助教授、同大学教授を経て、1999年京都大学停年退官、名誉教授。現在、京都学園大学学長。教育学博士
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感想・レビュー
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skunk_c
50
2003年刊。著者は教育史が専門で、中公新書版の著者の田中彰の研究なども踏まえ、過大な評価を避け、等身大の松蔭像を描こうと努めている。そこから見えるのは童のような天真爛漫さ、ある種の生真面目さ、義憤の強さ、そして孟子を好むことからも分かる人間の本性に対する全幅の信頼だ。著者はこうした松蔭が塾生に自由に学ばせ、自由に教えた松下村塾における教育を現代の学校教育と対比して高い評価を与えている。時代、当人の素質もあっただろうが、彼に学んだ者がのちに勇躍するのはそうした「自分で学び考える」教育の成果と言えるかも。2021/05/18
そーだ
0
借り物。2010/03/27
marukuso
0
松下村塾で有名な吉田松陰。いじめ、体罰など教育問題が溢れる中、歴史に学ぶ教育の風景は自由闊達であり、また生徒も学ぶことに熱心である。僅か30歳で亡くなった彼の生涯は、どんな知識よりも経験に劣ると豪語し実践家たれと教えてくれる。何か新しい事をしない限り、新しい知は生まれないのだなあと深く実感。2013/02/19