内容説明
経済史学とは長期の経済の動きをとらえる経済学の一分野です。経済史学の理解に必要な経済理論や方法論について、基本概念からわかりやすく解説しました。経済史の講義にとどまらず、経済学や経済学史を学ぶ際にも有益な入門テキスト。
目次
第1講 経済史の意味
第2講 経済と社会
第3講 経済学の歴史と経済史学
第4講 システムとしての経済
第5講 市場
第6講 資本主義
第7講 産業革命
第8講 経済学史の理論
第9講 社会主義
第10講 政治と経済(経済政策)
第11講 経済システムのゆくえ
著者等紹介
神武庸四郎[カミタケヨウシロウ]
1948年東京都に生まれる。1971年横浜国立大学経済学部卒業。1976年一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了。一橋大学大学院経済学研究科教授(経済学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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IWASAKI Yohei
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大学時代に大変お世話になった本
葉
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経済史について社会と歴史の関係から述べられており、経済史の始まりといってもよい重商主義について補講で説明されている。システム的な要素については比較生産費や価値尺度について書かれており、市場システムへと流れている。経済史で欠かせないのは産業革命であることはわかっているが、資本主義システムと構造についてはこの本を読むまであまり理解できていなかった。社会主義と政経の部分で政策関連について考えている。社会的エントロピーについて無秩序化の度合いとして位置づけている。オートマンやシャノンなどの考えも書かれている。2014/12/02
ドクターK(仮)
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ただ単に経済史を俯瞰するだけではなく、社会主義やシステム、体制といった普段何気無く使っている用語をわかりやすく定義しているのがためになった。後半の社会的エントロピーの増大のくだりは特に面白かった。2013/11/21
じょに
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文献集がなかなか良い。記述が解りやすいのも良い。論文読みます。はい。2009/05/16