内容説明
著者は高温超伝導体発見当初からイットリウム系銅酸化物の組織制御を中心に、高臨界電流Ｊｃの材料開発に取り組んできた世界的リーダーである。本書は超伝導現象の入門から出発して、高温超伝導体の基礎から材料開発までを解説している。
目次
第１章 超伝導現象とは何か
第２章 超伝導はどうして起こるか
第３章 超伝導状態
第４章 ギンツブルグ‐ランダウ（Ｇｉｎｚｂｕｒｇ‐Ｌａｎｄａｕ）理論
第５章 高温超伝導への道
第６章 高温超伝導体
第７章 超伝導体の磁気的特性
第８章 臨界電流
第９章 ピニング効果と磁気特性
第１０章 高温超伝導体におけるピニング効果
第１１章 高温超伝導体の製造プロセスと応用
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あべんじゃー
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1999年までの高温超伝導材料の研究の状況を教えてくれる本かな。2章で一応は電子状態の話もされているけれど、現象論がメイン。現象論の話にしても、ちゃんと超伝導の物理理論を理解したければ物理の人が書いた超伝導の本で勉強しなければならないと思う。超伝導材料研究の進捗や問題点、方法については比較的詳しく解説されているので、あまり数学や物理が得意でない人でも楽しめるはず。2019/03/11
